歯科経営 News Letter【1号】

新人が成長する教え方

今年の新人はすぐ行動するタイプ?慎重なタイプ?

新人スタッフが入社する季節が近づいてきました。迎え入れの準備はいかがでしょうか。苦労して採用したスタッフですから定着して欲しいですよね。

新人のタイプには大きく2つあります。全体像を聞いてすぐ行動するタイプと詳細に聞いて石橋を叩いて慎重に行動するタイプです。各タイプへの教育アプローチは異なります。

すぐ行動するタイプには「全体像を伝える」

まず全体像を聞いてすぐ行動するタイプは、覚えは早いが目の前のことに集中し過ぎて大きな失敗をすることが多いです。そのため教える際には「全体像を伝える」ことを意識しましょう。業務の流れを伝えて全体像のイメージをしてもらうことで、目の前のことに固執し過ぎないようにします。その際は「この業務で注意するポイントはどこか?」と問いかけましょう。

慎重なタイプには「教え過ぎない」

詳細に聞いて石橋を叩いてから行動するタイプは、慎重で必要以上に考えて行動につながらず覚えが遅くなりがちです。この場合は「教え過ぎにならない」ことです。詳細やイレギュラー対応まで細部を教えれば教えるほど情報量が増えるため、不安が増してより慎重な行動をとるようになるからです。「全部教えるよ」と言ってあえて基本の型だけにとどめて行動を促します。「何かあったらフォローするから」の言葉を忘れずに添えましょう。

新人の2タイプ

すぐ行動するタイプ

◆行動の特徴
特徴① 行動が早い
特徴② 今の作業に固執して失敗

◆教え方のポイント
・業務の流れを伝えて全体像をイ
 メージしてもらう
・必要以上に仕上たり、時間をかけ
 ることが無いように、今の業務の注
 意するポイントを問いかける

慎重なタイプ

◆行動の特徴
特徴① 大きな失敗はしない
特徴② 育つまでに時間を要する

◆教え方のポイント
・基本の型だけ教えて、詳細やイレ 
 ギュラーはあえて教えない
・フォローすると伝えて行動を促す
・詳細やイレギュラー対応は行動し
 た後のフォローで対応する

どちらのタイプか不明なら本人に問いかける

なお、どちらのタイプか不明な時は本人に質問します。「実践中心と説明中心のどちらがやる気が出る?」と問いかけて迅速な育成につなげましょう。

せっかくの補綴物治療なのに

患者さんのP処が終わり、先生の治療が入り、落ち着いたところで、またメンテナンスでDHに戻ってきた場合、がっかりするのがマージンのステップやセメントの取り残しです。P処の時、患者さんにはフロスの指導を行っているので、患者さんは「治療したのにフロスが入らない」「フロスが切れる」とDHに言ってきます。その説明とセメントの除去でクリーニングの時間が割かれ、困ってしまいます。

補綴セット時に、セメントが固まる前にフロスを使って確認して欲しいとつくづく思います。

B’DHエディケーション フリーランス歯科衛生士 
佐藤厚子

歯科助手から、10件の歯科医院と1件の歯科衛生士専門学校で勤務。歯科衛生士となり21年、内フリーランスとして13年、4件の歯科医院ですぐに役立つ歯科衛生士業務を中心に、スタッフ、ドクターにもアドバイス、指導を行なっております。

 

採用条件は先に伝える

「前職の給与を保証する」という言葉を使って、スタッフを採用していませんか?良く使われる「前職の給与を保証する」という言葉ですが、雇用されるスタッフと雇用する院長の間で認識が違っている場合があるのです。 

私の知っているケースでは、院長は月給レベルでの同条件を考えており、スタッフは自分の考えた時給レベルで同じ条件を考えていました。前職の歯科医院は週38時間で月給26万円、時給換算でおよそ1,710円、自分の歯科医院は週40時間で時給換算すると、時給換算で1,625円、月に8時間労働時間が違い、時給で85円違うことが問題となりました。入社する際に、きちんと条件をすり合わせて確認を取っておけば良かったですが、それをしなかったため、入社したのちに認識の違いが出てきました。院長はもともと本人を気に入っており、入社して欲しかったため、要望通り27万3600円で雇用することにしました。ただ、なんとなくモヤモヤが残ってしまいました。

ワンポイント

あらかじめ、はっきり給与の条件、休みの条件を確認しましょう。休みの条件では「祝日の振替出勤無し」を望む応募者は増えてきています。初めにきちんと説明し入社後に「初めのきいた条件と違った」ということがないようにしましょう。

 

チーフコンサルタント 岩田義明

 

【若手挑戦企画】西新宿レポート

はじめまして。これから西新宿レポートを書かせていただきます鈴木初弥こと「すず」でございます。

入社2年目にしてお酒の飲みっぷりは重役級、特技は梅酒作り。そんな私が会社での日常、生息地である新宿のおすすめポット、また日常の中で気づいたことなどを発信していきます。このレポートを通して少しでもネットワーク渡辺を知っていただければ嬉しい限りです。

西新宿レポートの第一弾は「西新宿移転で変わったランチとお昼の過ごし方」。ネットワーク渡辺は6月に高田馬場から都庁が見える憧れのオフィス街、西新宿に移転しました。これから始まる華麗な会社員生活と思いきや、そこに待ち構えていたのはランチ問題。高田馬場にある学生向けのワンコインランチが見つからず、1000円近いランチばかり。物価が高いぞ西新宿!

最初はオフィス近くのランチを楽しんでいましたが、今は会社で販売される450円弁当を買い談話室で食べております。ですが、以前は決まった人とのランチばかりでしたが、談話室で食べるようになってから普段会話のない方との交流も増えようになりました。ワンコインランチはなくなりましたが親睦が深まったネットワーク渡辺でございます。
次回は私の趣味の梅酒づくりとも関係のある酒税のことを取り上げようと思います。

鈴木初弥 プロフィール

巡回監査部、コンサルタント部
出身:秋田生まれ福島育ち
憧れの偉人:こち亀の両さん
趣味:野球観戦

どんな人?:田舎育ちのあわてんぼう娘

 

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著者紹介

コンサルティング事業部
チーフコンサルタント
岩田 義明

チーフコンサルタント・
中小企業診断士
村上貴洋

コンサルティング事業部
鈴木 初弥

フリーランス歯科衛生士
佐藤厚子

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