歯科経営 News Letter【2号】

歯科ワンポイント

医院レターで患者とつながろう

チーフコンサルタント・中小企業診断士 村上貴洋

新型コロナウイルス感染拡大により、しばらく来院しない患者に対して何か接点を持つようにしていますか?アメリカの心理学者ザイアンスが提唱した単純接触効果によれば、人間は接触回数が多いものほど好意を抱くとされています。 裏を返せば患者と接点がない期間が続けば続くほど離脱の可能性が高くなると言えます。終息時期が見通せない状況ですから離脱しないため何らかの接点を持つことが大切です。 そこで医院レターを発送します。記事はコロナ対策、DHによるブラッシング解説、歯や口腔内の健康にまつわる基本知識など、スタッフ主体で作成しましょう。空き時間や在宅勤務での作業とできるのもメリットです。 並行してSNSツールも導入すればさらに効果的です。終息後のリスタート時に収益のスピードのカギは既存患者の動向が握っています。しっかりと準備していきましょう。

歯科医院経営 労務のお話

「有給休暇取得のルールを決めていますか?」

新型コロナウイルスの影響で、クリニックの診療にも大きな影響が出てきています。感染の恐れから患者さんが減ったことで、診療時間を短くする、場合によっては一定期間休業することもあります。 ただ、多くの歯科医院では通常通り診療しています。スタッフの中には、感染を恐れ、しばらく休みたいと考えている人もいるかもしれません。「感染が怖いので休みたいのですが」と相談された場合、どうすればよいでしょうか?スタッフが自主的に休まれる場合は、通常の病欠と同様に取り扱います。通常は「欠勤」として扱うか、「有給取得」として対応することが考えられます。スタッフの中には、休業手当が出ると勘違いして、休ませてほしいという人もいるかもしれません。 この機会にしっかり医院の方針を伝えてください。一方で、クリニックの方針として休業を決めた場合には休業手当を支払う必要があります。(平均賃金の60%以上を支払う必要があります。(労働基準法26条)先生の中には、患者さんも減ってきているし、この機会に有休をとらせたらいいとの考えの方もいるかもしれません。有給を強制的に取らせることはできません。ただ休業手当は賃金の6割 (以上)であることを伝え、その上で有休を使うという方法もあることを伝えたうえで、スタッフと話し合ってください。しっかり説明し、スタッフの意見も聞いたうえで意思決定することで、スタッフからの信頼を高めることにつながります。

歯科衛生士コラム 

「今日のYESは明日のNO」

フリーランス歯科衛生士 佐藤厚子

今日決めたことを、次の日に行ったら「違うよ」と言われる。 「昨日これでいいと言っていたはずなのに」こんなことは良くあることです。 口腔外科出身の先生によくあるのですが、「患者さんの表情がわからないから、 患者さんの顔にタオルはかけないで」といつも言われていたのでタオルを掛けないでいると、当たり前のように「タオル!」と言われます。  状況や方針が変わることはあるのは理解しますが、変わったのであれば「昨日はこう言ったけど、やっぱりこうするから」「いつもとは違うけど、今回はこうしてくれる?」など断るなり、相談するなりして欲しい。 そうでないとやる気なくなります!

若手挑戦企画

新宿レポート

接待好き、お酒を嗜まれる方必見!盲点である酒税について!

お酒代で貯金に底が見えた経験がある鈴木でございます。接待でよく飲むお酒、値段が高いですよね…。 その原因はずばりお酒には税金がかっているからなのです!そこで今回はネットワーク渡辺の酒税のスペシャリスト粕谷先生をお呼びして合作コラムを書いていきたいと思います。

Q何故お酒に税がかかるのでしょうか?
粕谷先生「 生活必需品しゃないからだよ。 お酒の消費は人によって様々。 つまり贅沢品の一つという考え方かな。 鈴木さんにとっては必需品かもしれないけどね!あとは…酒税を課すことで社会的費用の抑制にもなるんだよ。よく某テレビ番組警察2〇時で出てくるでしょ。 泥酔女性! 警察官に絡むっていう感じの。 泥酔した人の対応をする警察官 に対しても費用がかかってくるんだよ。 酒税を課せばお酒の値段もあがり 、 飲む量をストップしようとする気になるだろ。 そうすれば 警察官にかかる費用つまり社会的費用の抑制 にもなるってわけさ!」

Q確かに…私もお金を考えてお酒の量セーブしたことがあり ます!では、お酒の税率は何%ですか?
粕谷先生「 お酒の税率が製造方法によって違うんだよ。」

Qお酒は全て同じ税率ではないのですね!?
粕谷先生「 表で見てみよう! 」

分類 区分 1キロリットルあたり
発泡性種類 基本税率 220,000円
醸造種類 基本税率
清酒
果実酒
220,000円
120,000円
80,000円
蒸留種類 基本税率
ウイスキー、ブランデー
220,000円
370,000円
混成種類 基本税率
みりん
220,000円
20,000円

よく飲むビールは発泡酒に含まれ醸造酒類の梅酒と比べる倍以上の税率がかかってしまいます。また見落としがちなのはみりん!
勿論、みりんも課税の対象となります。

しかし、調味料ということもあり税負担は少ないですね。ウィスキー等を飲まれる方は要注意! 一番高い税風丹となります。
いつも何気なく飲んでいるお酒にこんな税が課せられ、かつ部類によって細かく分かれていいるなんて驚きですね。
税というのはこんなに身近であると痛感したとともに、将来の貯金のため今年も自家製梅酒で凌ごうと思わなくもない鈴木でした。

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著者紹介

コンサルティング事業部
チーフコンサルタント
岩田 義明

チーフコンサルタント・
中小企業診断士
村上貴洋

コンサルティング事業部
鈴木 初弥

フリーランス歯科衛生士
佐藤厚子

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