歯科コラム
リコール率が向上するTBIとは
チーフコンサルタント・村上貴洋
リコール率の高い医院はTBIに注力している
医院でリコール率を高めるためにどのような取り組みを実施していますか?高いリコール率を達成している医院はTBIに注力しています。SRPなどのチェア処置は個人の技術習得によるところが大きいですが、TBIは医院全体の取り組みの要素が求められる分、後回しになりがちです。
見逃しがちなTBIの難しさとは
患者さんの口腔ケアという視点で考えれば、次回の来院までの長期間のセルフケアを指導するTBIは重要なものです。それは患者さんの歯みがき習慣に変化を促すことであり、患者さん自身に行動してもらうように働きかける実践的なアプローチが求められることを意味します。ここにTBIの難しさがあります。
TBI、患者さんに伝わっていますか?
実践的なアプローチのポイントは、伝わるように話すことです。
歯科衛生士が「あまり力を入れ過ぎないようにブラッシングしてくださいね」とただ伝えたとします。それは本当に患者さんへの指導になっているでしょうか?例えば「力を入れ過ぎない」と言われても具体的にどの程度の力なのか患者さんは理解できませんし、気づきや感動にもつながらないでしょうから、ブラッシング習慣は変わりようがありません。
体験を通じて「伝わる」ことに徹底的にこだわる
「力を入れ過ぎないように」という表現について、紙を置き、歯ブラシを紙に当ててブラッシングしながら、「紙からシュッシュッという音が出ているならちょうど良く、音が出なくなったら力を入れ過ぎです。では○○さんも試しにブラッシングしてみてください」としたらどうでしょう?力の入れ具合を具体的に体感し、新しい気づきをもらえた患者さんは、家に帰って歯を磨く時にきっと思い出して実践し、担当した歯科衛生士を信頼することでしょう。
【イベント開催】 リコール率80%のTBIを学べます!
このたび弊社では6月20日にフリーランス歯科衛生士の佐藤先生による「リコール率80%を実現するTBIの伝え方」を開催します。患者さんに伝わる指導方法、最適な歯ブラシや歯磨剤の提案方法について学べます。リコール率を上げたい、歯科衛生士の成長意欲を刺激したい、とお考えの医院様には最適な内容です。
コラム
課題解決は大事、でも課題を正しく設定することはもっと大事です
チーフコンサルタント・岩田義明
経営を支援する仕事柄、様々な質問を受けます。その中で「患者さんを増やしたい」というのは、多くの院長から聞かれる声です。
患者さんを増やすためには、チラシを打つ、看板を出す、リスティング広告を出す、SEO対策をする、ホームページを変える、リコールはがきを出すなど様々な方法があります。どれも間違ってはいません。ただ、自医院の状況を把握し、何が課題か明確にした上で手を打っているかどうかで、成果も変わってきます。
自医院の課題を分解してみる
「患者さん」という属性を分解してみましょう。治療内容で大きく分けると、保険の患者さんか自費の患者さんかに分けられます。当院を初めて受けられるかどうかで分けると、新患、再初診、再診に分けられます。皆さまの医院にとって、どの属性の患者さんが少ないことが問題なのでしょうか。
自費の患者さんを増やすには
自費の患者さんを増やしたいときには、何をしたらよいでしょうか。リスティング広告を打つのも間違いではありません。ただ、ネックとなっている事項を把握して手を打てば、成果をより出しやすくなります。
説明のプロセスの分解をしてみる
実は自費治療の選択肢があることを患者さんに伝えていないというケースが良く見られます。もし、伝えている割合が2割程度であれば、すべての皆さんに伝えましょう。自費の患者さんは5倍に増えるかもしれません。しかも、広告代はかかりません。それでも、思ったほど増えないのであれば、伝え方がうまくないのかもしれません。その場合は、自費補綴物の一覧表を作成し、説明を補足できるようにします。
ネックを克服してから次のプロセスに
説明のプロセスは問題ない、自費選択率も悪くないというのであれば、そもそもの患者さんを増やすことに力を入れましょう。HPを自費患者さん向けに改定したり、広告を出したりするなどして、患者さんの集患に力を入れるとよいでしょう。
若手挑戦企画
鈴木!採用業務代行始めるってよ!
鈴木初弥
とうとう独り立ちの時がきた!「すず」こと鈴木です。スタッフの採用をしたいけど時間がないとお悩みの院長先生!ご負担を軽減するために鈴木が採用業務代行サービスを始めました。関与先の院長先生のところに伺いますと、採用したいけど時間がない、求人出しているけどなかなか応募が来ない、医院に合った人を採用する事が出来ない等、採用に関してのお悩みをよく耳にします。そのようなお悩みを聞き、何かできることはないかと院長先生の代わりに面接以外の採用業務を代行するサービスを作りました。
院長先生が面接だけに集中をし、よく吟味して医院に合った方を採用できるようお手伝いさせていただくことをモットーにしております。採用の成果は地域やその時の求職者の母体数等で変わりますので、必ず採用出来ますとは言えませんが、多くの応募者が来るように求人を出すことは勿論のこと、ご提案や原稿のライティング、応募者とのやり取り等もさせていただきます。採用を通して少しでも院長先生のお力になれれば嬉しい限りです。
今後のコラムでは私が採用業務代行を行う上で気を付けていることやまた応募数を増やすためにどう工夫しているのか、採用において苦労するところなど体験談も交えてをお伝えしていきます!採用にお悩みの院長先生にご参考頂けるような記事を書いていきますので今後とも「すず」こと鈴木のコラムをよろしくお願い致します。